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AIが機能する組織モデル検討

ver.1.5
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AIをビジネス組織に取り込むということ


本格的に組織にAIを取り込もうとする場合、ポジティブな作用のみを期待し、解像度低く結論を急いではならない。
物事の表には必ず裏があり、その行動にはメリット、作用のほか、必ずデメリット、副作用がつきまとうものである。

ただし、AIを取り込むことのメリットとデメリットだけを並べるのはフェアじゃない。
AIを敢て取り込まないことのメリットとデメリットもあるからだ。

AIを使うか否かとメリデメの2軸、
2軸4象限のフレームを使ってこれを整理する。

メリット デメリット
AIを取り込む 競争力の強化とリソースの再定義 ガバナンスと組織文化の毀損リスク
AIを取り込まない 堅牢性と既存価値の保守 市場からの退場リスク

AIを使う・メリット / 競争力の強化とリソースの再定義

AIを使わない・メリット / 堅牢性と既存価値の保守


AIを使う・デメリット / ガバナンスと組織文化の毀損リスク

AIを使わない/デメリット / 市場からの退場リスク


結論として、やはり多くの組織では「AIを取り込む」ことを選択しなければならないだろう。
企業にとって「市場からの退場リスク」という予測される中で最悪のシナリオが顕在化するリスクをテイク出来るはずがないからだ。


ビジネス組織はコラボレーション


AIはこれまでの組織で蓄積されてきた歴史、文化、流儀といった諸々を破壊することになるし、むしろ取り込もうとする組織が主体的に、常識やら慣例といったナレッジ、それまでの強みを根本から見直さなくてはならない。

なぜなら、これまでの企業が時間をかけて丁寧につくってきた製品、またはパフォーマンスは、AIを扱えるたった1人のプロンプトエンジニアが一瞬で、凌駕してしまう可能性すら秘めているからだ。

組織、そもそもその出自、組織化の目的やメリットを足元から見つめなおす必要がある。

コラボレーション

複数の人、AIエージェントが分散しつつ、有機的に結合することに組織が生き残る価値がある。
AIエージェントは論理的に無限的にスケールする事ができるから、質のよいプロンプトを投げかけられる一個人相手に組織は競い負ける可能性がある。

企業は複数の人が関与、協調しながらつくりあげていく「コラボレーション」を軸に組織モデルを再検討するべきである。


時代はコンテキ(ク)スト

さらに時代はコンテクストである。

実は昔から重要だった。ただ、閉じられた日本では高度な「ハイコンテクスト」が機能していて、殊更意識する必要がなかっただけだ。

異なる出自をもつ人たちと仕事をしたことがあるか?

彼らは言外のニュアンスをくみ取ろうとはしない。
言われていないことはやらないから、前回と同じようなタスクを依頼していて、そのときに文句言っていないのだから、今回も同じようなフォーマットで仕上げて、とはっきりと伝えないと、前回タスクとの整合は依頼範囲外の仕事として規定され、全く別のものをあげてくる。

これまで当たり前だと思っていたコミュニケーションが途端に成立しなくなり、丁寧に、細かく、漏れなく指示しなければいけなくなることがあった。

日本ほど、ハイコンテクスト・コミュニケーションの国は存在しないと言われるほどだ。
島国という地理的境界が明確にあり、一定程度の期間、鎖国までしたからこそできた貴重なコミュニエーションのスタイルだった。

これからは社会、組織にAIエージェントが参加することになる。
AIエージェントは我々日本人からみれば、あらたな「外人」にほかならない。

彼らは日本語はできる、日本の伝統的な文化や和を重んじる言語化されない姿勢を教えることも出来るが、記号的に解釈するだけで、それを実践することはない。

つまり、ローコンテクスト・コミュニケーションへの移行が求められるし、実行はAIがやってくれるようになると、その「コンテクスト」をどうマネジメントし、人がリードしていくか、が肝要になっていく。



AIは企業にとって期待のルーキー


AIが組織に入ってくる。新人だ。
ただ、ただの新人ではない。ソフトボールのチームに現役メジャーの大谷が入ってくるようなものだ。
彼はソフトボールの暗黙的なルールや習慣は知らないものの、チームに参加してくれさえすれば、これまでの常識を書き換えてしまう程の大活躍が約束されている。

我々はそのポテンシャルの灯を消してはならないはずだ。

AIに大活躍してもらう為には(我々が邪魔しないようにするためには)、
どうすればよいか? サーバント・リーダーシップで考えていく必要がある。



組織モデル


組織ロール


組織構造(ドメインモデル)

マイクロドメイン(AIを機能させるための組織の最小単位)

リーダーが引っ張る1つのコンテクストを共有する最小のチーム単位をマイクロドメインとする。
マイクロドメイン間は接続し、リーダー同士のコミュニケーションによって影響しあうこともある。

多層ドメイン構造

更にはそのマイクロドメインの構造はネストし、親子構造を保つことが出来る。
親ドメインのプランナーはマイクロドメインA、アドバイザーはマイクロドメインCが担う。
最上位のドメインは自企業、そのドメインのコンテクスト・リーダーはCEO(または最終決裁を行う役員ドメイン)である

標準的なドメイン・モデルの考え方


ビジネス組織のためのAI取り込みポリシー


マルチLLМ アダプティブ

単一のAIサービス、LLМに依拠しない。
フロンティアモデルと呼ばれるLLМの進歩は日進月歩である。執筆時点、ClaudeのFableが事実上のトップランカーだが、これもいつまで隆盛を極められるか未知数だ。

企業としては単一のサービスやLLМモデルを前提にしてはならず、必要に応じてLLМを使い分け、さらにはそれをノーコードで差し替えられる、プラガブルなプラットフォーム環境が必要になる。

フラットフォームは自社で構築するべき

上述の通り、プラットフォームは組織利用において必須になるが、これを安易に外部のパッケージ製品に頼ってはならない。今後、AIをいかに使いこなしていくか、が勝負になる局面で、その戦略策定を外部にアウトソーシングし、ブラックボックス化させてしまうと、ナレッジは蓄積されず、衰退の一途を辿ることになるだろう。

プラットフォームに求められる機能



参照記事


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